2021
03.08

ど真剣やで~福永正三先生随聞記~2

分かち合い

第2回 ベクトルが合うまで話し込め

 福永先生は「毎月1億円の赤字会社を、毎月1億円の黒字会社に変えた男」と称され、稲盛和夫先生の勧めで『会社再建-サラリーマンを超えた男』(出版文化社)を出版しています。同書はいまも「京セラ稲盛哲学実践の書」として、稲盛門下生に読み継がれています。
 書籍に書かれていないエピソードをお話くださいました。

 福永 会社を再建するときにな、社員に本を買って読ませ、感想文を書かせたわ。わしの考えに合う感想文を書いた社員を集めて、改革をはじめたんや。
 秘書 先生!その本を教えてください!
 福永 童門冬二さんの『小説 上杉鷹山』や。

 福永先生は、立正佼成会の「仏教経営者塾」でも、京セラフィロソフィの「ベクトルを合わせる」を、次のように説かれました。

 「全員の力が同じ方向に結集したとき、何倍もの力となって驚くような成果を生み出します。1+1が5にも10にもなる。従業員には『こういう考えで経営し、こういう方向を目指していきます』と訴え、その方針に同調してもらうこと!ベクトルが合うまで、ど真剣に話し込むのです」

筆者紹介

 竹嶋克之(たけしま・かつゆき)
 「六花の会」事務局員。同じ寅年、阪神タイガースファン、下戸、甘党が気に入られ、福永正三講師の指名で秘書を務める。福永講師と全国を旅し、立正佼成会の「仏教経営者塾」を運営した。また、福永講師がコンサルを務めた盛和塾(稲盛和夫塾長、2019年閉塾)経営者とのネットワークづくりも担った。