2021
04.05

ど真剣やで~福永正三先生随聞記~3

分かち合い

第3回 1千万のお布施をした。どうなったと思う?

 九州に向かう新幹線の中で、福永先生が話しかけてきました。

 福永 京セラの退職金の半分を教会にお布施させてもらったわ。1,000万円や。どうなったと思う?
 秘書 (しばらく思案しても、わからないので)阪神が優勝した!
 福永 アホか!まじめに答えんかい!
 秘書 先生、わかりません…。教えてください。
 福永 (秘書の耳元で)10倍になって還ってきたわ。

 この経験から、先生は「儲かったら、教会にお布施をしなさい」と、よく説かれていました。「第1回仏教精神に学ぶ経営者の集い」(平成30年12月16日、大聖堂)の開催が決まると、「当日までに、みんなで3千万円のお布施をしようやないか」と呼びかけました。1億円を超えるお布施が集まりましたが、私にもお布施を説かれました。

 福永 わかってるやろな。おまんもお布施するんやで。
 秘書 えっ!?
 福永 本当は100万だけど、おまんはサラリーマンだから50万でええわ。
 秘書 50万ですか!?
 福永 ほうや。必ず倍になって還ってくるから、ど真剣にさせてもらえ!

 嫁の快諾を得て、50万円を教会にお布施させていただきました。ひと月も経たないうちに、倍になって還ってきました。この功徳に驚いた嫁が言いました。

 嫁  本当に福永先生のお言葉通りになったね。あのとき、100万させてもらったら、どうなってたかね!

筆者紹介

 竹嶋克之(たけしま・かつゆき)
 「六花の会」事務局員。同じ寅年、阪神タイガースファン、下戸、甘党が気に入られ、福永正三講師の指名で秘書を務める。福永講師と全国を旅し、立正佼成会の「仏教経営者塾」を運営した。また、福永講師がコンサルを務めた盛和塾(稲盛和夫塾長、2019年閉塾)経営者とのネットワークづくりも担った。