2021
06.09

ど真剣やで~福永正三先生随聞記~5

分かち合い

第5回 親がそんなことでどうするんだ!

 あるボランティア団体で講演をしたときのことです。福永先生への質疑応答が盛況で、終了後、団体幹部が切り出しました。

幹部 福永先生、娘のことなんですが、ちょっと聞いてくれませんか。東京の青山で美容師になったのですが、3年も経つのに、シャンプーしかさせてもらえません。あまりにひどい会社なので、早く辞めさせて、実家に戻そうと思うのですが、どうでしょうか。

福永 美容師といったら職人だわな。あんたの娘さんがシャンプーしかさせてもらえんのは、そのくらいの腕しかないということや。何を甘えたことを言ってるのや。「もっと、ど真剣にやらんか」と言わなあかん。親がそんなことでどうするんだ!

幹部 す、すいません…

 幹部は真っ赤になって頭を下げていました。
 講演中の先生はニコニコ顔ですが、質疑応答になると、人が変わったように厳しくなります。あまりの迫力に怖気づく人もいます。
 しかし、それは庭野日敬開祖の教え=人間には無限の可能性がある=を信じ切った、先生の真骨頂だったのです。

筆者紹介

 竹嶋克之(たけしま・かつゆき)
 「六花の会」事務局員。同じ寅年、阪神タイガースファン、下戸、甘党が気に入られ、福永正三講師の指名で秘書を務める。福永講師と全国を旅し、立正佼成会の「仏教経営者塾」を運営した。また、福永講師がコンサルを務めた盛和塾(稲盛和夫塾長、2019年閉塾)経営者とのネットワークづくりも担った。