2024
04.24
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【本のご紹介】なぜ、うまくいっている会社の経営者はご先祖を大切にするのか
日本には、200年以上続いている会社が3,000社あり、
500年以上続いている会社は124社、
1,000年以上続いている会社は19社ある。
長く続く企業は、みな、「家を継ぐ」「先祖を祀る」「親孝行」の三つを実行している。
これは、公認会計士である著者が、調べ上げたデータだ。
著者は「行き詰まる会社の大半は、経営者の人間力に問題がある」と指摘し、経営者の人間力開発の手法=「家系分析」を紹介する。
「家系分析」は「家系図」の作成にはじまるが、親・祖先の生きざまを理解することで、家系に流れる「徳と不徳」を発見する。有難い徳は継承し、不徳は墓参や慰霊供養で浄化する。その結果、①人間性が高まり、②自らの使命に目覚め、③事業も人生も発展する、という。
本書では、子宝に恵まれなかった著者自身や、事業不振に陥った多くの経営者の事例を紹介。「家系分析」によって、事業が好転し、家庭が円満になった功徳を解説する。
「家系分析」の具体的方法も、丁寧に紹介しているが、読者にうれしいのはすぐに活用できる【四代家系図シート】【四代の生きざま調査シート】【徳・不徳の分析シート】の付表だ。
「家系分析」は、自分の可能性を精いっぱい引き出して、幸せや成功を呼び寄せる一番の近道である。
先祖から受け継がれた徳・不徳を見える化する。徳を継承して、自分の可能性を最大限に発揮して、その徳を子供・孫に継承することで末代まで繁栄させる。
著者は、本書のまとめで経営者にこの言葉を贈るが、立正佼成会の先祖供養の功徳とも相通じると確信した次第である。
本のご紹介
なぜ、うまくいっている会社の経営者はご先祖を大切にするのか
著・天明 茂
定価 1,500円+税
致知出版社