2020
04.02

根本仏教を経営に活かす  松江設計事務所 代表 松江 清吉さん(厚木教会「六花の会」世話人)

出会い

 お世辞や美辞麗句は決して言わない。いつも真実の言葉を放つ。強面の印象を与えることもあるが、まったく気にしない。それが5年前に急性大動脈解離で倒れ、いまも二つの大動脈瘤を抱える松江清吉さんの生き方だ。
 青森県の工業高校を卒業後、就職のため上京。夜間に勉強を重ね、大手機械製作会社で7年間、設計の腕を磨いた。同僚との結婚後、立身出世を志し、26歳で独立。大型産業機械の設計は順調だった。

 立正佼成会で修行する妻には悪態をつき、再三、足を引っ張ったが、10年後には自身の生き方を懺悔。何事も一途に打ち込む性格は、厚木教会での修行精進でも変わらなかった。単身赴任先でも横須賀教会に通い、法座や研修、夜間式典に参加した。
 不況で仕事量が激減したのは平成12年だった。妻は支部長の役を降りて働くことを決意。その矢先、義父が病に倒れ、妻は介護を余儀なくされた。すると、思いもかけず、かつて勤めた大手機械製作会社から仕事が舞い込んできた。その会社は100社近くあった外注設計を5社にしぼり、その内の1社に松江さんの事務所が選ばれたのだ。
 「諸法無我の精神で、20数年間、コツコツと積み上げたことが認められたのだと思います。私がいくら図面を引いても、それを作ってくださる人がいないと製品は完成しません。仕事がなくなったときには諸行無常も痛感しました。真理に沿って生きたいと思いました」
 教会壮年部長と教会教務員を担う松江さんは、経営者の会員にも親身に関わる。アドバイスを素直に実行した経営者には不思議な現象が続出。「仏さまのおはからいを、教えに照らし合わせると、こういうことだよね」と、習学の噛みしめも怠らない。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、今年に入り、中国からの仕事が皆無となった。途方に暮れるところだが、諸行無常の真理を認識する松江さんは穏やかだ。
 受注したときに大切にしていることを聞くと、「お客様の使い勝手と求めているものに、どれだけ近づけるかを考えますね。そのためには、見えないところで、どれだけ努力するか。そして、一人で力まないことです」と、淡々と語ってくれた。

※松江さんとのビジネスをご希望される方は、直接、代表電話(046-286-0085)にご連絡ください。その際、立正佼成会「六花の会」の○○です、とお伝えください。