2021
12.09

「庭野日敬開祖随行記」 第1回

分かち合い

 『庭野日敬 経営者心得帖』は「六花の会」会員の必読書です。庭野日敬開祖はいったいどんな人物だったのでしょうか。
 「六花の会」共同推進責任者のひとりでもある佐藤益弘・教団常務理事は、庭野開祖の秘書を15年間務めました。随行記を通して、庭野開祖の心と生き方を学びます。

第1回 物も拝む心で

 私が秘書室へ配属となったのは1983(昭和58)年12月でした。
 そのころ、開祖さまは満77歳でしたが、毎朝、法輪閣の玄関に到着されると、エレベーターには乗らず四十段の階段を一気に登られるほどお元気でした。
 新米秘書の私に、いろいろなことを早く覚え、たくさん経験を積んでもらいたいという上司の願いに依り、ご本部とご自宅との日常送迎のお役をすぐにいただきました。
 緊張しながら「もしも先生から話しかけられたらどうしようか…」などと、26歳の私はドギマギしながら陪乗したのを覚えています。
 そして、無事にご自宅へお送りしたあと、ふと、開祖さまがお座りになっていた後部座席を見ると、ご愛用の膝掛けがキチンとたたんで座席の上に置かれてありました。
 開祖さまご自身で、降車される前には丁寧にたたまれるのです。十数年お仕えした中で、一度たりとも膝掛けを放り投げるというようなことはありませんでした。
人間のみならず、物をも生きもの同様に拝まれました。

筆者紹介

 佐藤益弘(さとう・ますひろ)
 「六花の会」共同推進責任者のひとり。26歳から41歳までの15年間、庭野日敬開祖の秘書を務める。その後、湘南・富山・福井・京都教会長を歴任。2013(平成25)年、西日本教区長・理事(京都教会長兼務)に就任し、2019(令和1)年から教団常務理事。