2022
01.05

「庭野日敬開祖随行記」 第2回

分かち合い

第2回 「慈眼視衆生」

 平成の時代に入った、ある元日のことです。当時は『初詣り』という名称のもと、午前零時から大聖堂で式典が執り行われ、開祖さまより、年頭のご法話を賜りました。
 その式典後、開祖さまは聖壇控室から永寿殿へ移動されることになっていましたが、時間が延びたため、急いで聖壇控室を出る必要に迫られていました。
 開祖さまも時間を気にされていらして、聖壇用のお履物のまま控室を出ようとされたので、秘書である私が「先生、こちらでお靴にお履き替えください」と申し上げました。
 すると、開祖さまは「よく気が付いてくれたね。君のお蔭で助かったよ。どうもありがとう」と満面の笑みでおっしゃったのです。
 私は秘書として当然のお役を果たしたまでで、予想外のお言葉に感動したのでした。
開祖さまは常に「慈悲の眼」をもって弟子の働きをも見てくださり、報謝の心をさらに起こさしめてくださるお方でした。

筆者紹介

 佐藤益弘(さとう・ますひろ)
 「六花の会」共同推進責任者のひとり。26歳から41歳までの15年間、庭野日敬開祖の秘書を務める。その後、湘南・富山・福井・京都教会長を歴任。2013(平成25)年、西日本教区長・理事(京都教会長兼務)に就任し、2019(令和1)年から教団常務理事。