2022
09.06
09.06

「庭野日敬開祖随行記」 第10回
第10回 「何ごともど真剣に」
京セラを創業され、無給で日本航空の再建を手がけられた稲盛和夫氏が、先月24日にご逝去されました。心からご冥福をお祈り申し上げます。
福永正三先生は稲盛氏に師事し、何ごとも『ど真剣にやる』ことの大切さを教えられ、それを「仏教経営者塾」で説かれました。
開祖さまも「真剣勝負」のお気持ちで種々の行事に臨まれました。伊勢の神宮参拝や日本武道館で催される「全国戦没者追悼式」などへも、フロックコートをお召しになって厳粛な面持ちでお出かけになられました。
勧請式では、勧請家数を何度も確認して法話に立たれ、御命日式典では説法者の姓名鑑定をしながら熱心に聴かれていました。
いずれの場面でも、開祖さまが目の前のことに集中されているときは、他を寄せ付けないムードが周囲に漂っていました。
自ら努力し、人さまの幸せを願い、ど真剣に生きる指導者の共通点を学ばせていただきました。
筆者紹介
佐藤益弘(さとう・ますひろ)
「六花の会」共同推進責任者のひとり。26歳から41歳までの15年間、庭野日敬開祖の秘書を務める。その後、湘南・富山・福井・京都教会長を歴任。2013(平成25)年、西日本教区長・理事(京都教会長兼務)に就任し、2019(令和1)年から教団常務理事。