2024
03.21

第14回「オン塾」実施報告

お知らせ

 3月9日午後、令和6年度初めての『オン塾』が行われた。支教区の「仏教経営者塾」が担当し、司会や「体験の分かち合い」「噛みしめ」のお役を担うスタイルは、今年で2年目。
 すっかり定着したスタイルをもとに、今年は、新たな試みが行われた。
 令和6年1月1日に発生した「能登半島地震」の現地から、北陸「六花の会」代表世話人である永原伸一郎さん(金沢教会)から報告された。そのなかで、「六花の会」の参加経営者には人的被害はなかったものの、工場棟の建物が倒壊し、品物の出荷ができない状況が続いている経営者もいることが述べられた。こうした状況に対して、「六花の会」では、立正佼成会本部の方針に従うことが事務局より確認された。
 次に、「体験の分かち合い」が、長島康雄さん(豊島教会)によって行われた。大手の総合物流会社の代表取締役まで務め上げた長島さんは、「私の会社人生をふりかえって」と題して、さまざまな出来事を、その都度、立正佼成会の幹部さんにご指導いただき、常に、自分はどうあるべきかと見つめ直したと語った。そして、そのことが、赤字、労働組合等の問題からも逃げ出さずに、取り組む勇気をいただくことになったと心情を述べた。
 そして、企業は、「ガバナンス(起業管理)」「コンプライアンス(法令尊守)」「ハラスメント(広義の人権侵害)」が大事であることは変わりないが、それ以上に大事なことは仏教精神であり、諸行無常によって変化からはチャレンジへ、そして、諸行無常からは、関係者との関わりあい方を大切にする、など、ご法活動を通して学んだことを、どう実践するか、そして、関係者に分かりやすく伝えていくかが、経営者として考えていかなければならないことと結んだ。
 その後、出射優行(東京西支教区「六花の会」相談役)長崎教会長から「噛みしめの分かち合い」が行われ、『経営者心得帖』を参照しながら、「長島さんは、逆境にも手を合わせる後姿が、多くの関係者からの信頼を得ることとなり、人間関係を良くし、職場を明るくしたことが最大の成果だった」と、その姿勢を称えた。
 この後、グループワークを挟んで、「ど真剣に受けて立つ」が行われ、参加した経営者の悩みに、経営者自身の経験知からさまざまな意見やアドバイスが活発に交わされ、予定の時間を大幅に超過するほどであった。まさしく、「ど真剣に受けて立つ」名の通り、「六花の会」が果たすべき役割を、参加者があらためて確認できるオン塾であった。

       報告 「六花の会」事務局