2022
01.05

令和4年「六花の会」基本方針

六花の会について

以下の令和4年の基本方針は、令和3年12月11日に開催された令和3年下半期「代表世話人会」で審議され・決定しました。

1.令和4年 基本方針の経緯

令和4年は、会長先生ご臨席の下、第2回「仏教精神に学ぶ経営者の集い」(9月17日・土曜日)が開かれる年です。
平成26年(2014年)、杉並教会の「福盛塾」としてスタートした「仏教経営者塾」は、平成30年(2018年)に大聖堂で開催した第1回「仏教精神に学ぶ経営者の集い」で、経営者サンガネットワークを基にした「新たな経営哲学の創造をめざそう」との願いが結集されるまでに躍進しました。
その際、参加者の総意で、新たな目的・願いを基にした「六花の会」が創発され、その願い・目的を達成するための基盤づくりが全国規模で進みました。以上の期間を「胎動期」と捉えます。
令和4年は「胎動期」の総括とともに、「六花の会」としての「第1期スタートの年」と位置付けます。

■総括について

第1回「仏教精神に学ぶ経営者の集い」で表明された願い・目的の主たる目標=「庭野日敬開祖の経営者の方々に向けたご法話や大乗仏教を経営に生かした諸先人達の経営に学び、その実践によって救われてきた経営者の体験を共有し、出会いと交流、相互啓発の場とします」を踏まえ、
①その目標に向かって歩む私たちは、自らの実践によって、庭野開祖の教えを実証するとの誓いのもと、参加する経営者同士が切磋琢磨し、人間性を磨き、心を高める学びの集団づくりに取り組んでいるか、
②この取り組みに賛同する経営者のネットワークづくりは、私たちの大事な使命であるとの自覚と実践が行われてきたか、
を問う必要があると判断します。

■第1期のスタートについて

「令和3年度 会員総会」では、令和4年は第1回「仏教精神に学ぶ経営者の集い」で表明された「願いと目的」、そして、テーマである「新たな経営哲学の創造をめざそう」を引き継ぎ、「集い」のタイトルをもって、年次活動ならびに将来計画の取り組みを、参加者に認識していただくことが確認されています。
また、そのタイトルは、令和4年の1年間を通じた活動方針であり、諸計画に反映されることが決まっています。

2.令和4年度「基本方針」

タイトル「感謝で協創」

経営者の基本的な姿勢は「感謝(ありがとう)」です。従業員をはじめ、多くの方々の支えによって成り立っているのは明白な事実です。「仏教精神に学ぶ」とは、この基本を学ぶといってもよいと思います。
経営者は、その「感謝」をもって、仏教精神に学ぶ経営者サンガ、そして、さまざまな人々との「協力」による、新たな経営哲学を創造する実証(事実によって明かにする)の「場」を創りあげていくのは、自分自身であるとの「自覚」に立つことが大切です。
「協創」とは、「競争」「共創」にも通じます。「競争」は「切磋琢磨」となります。また、「共創」では、「経営者サンガネットワークづくり」を指すことが出来ます。
そして、「協創」には、「六花の会」の願い・目的で表白されている私たちの姿勢を示すキーワードが含まれています。「新たな」「自覚」「実践」です。
一般的な「協創」の使用事例を踏まえると、「協創とは、違いを乗り越えて、顧客の技術革新を一緒につくりだして、その成果を分け合う」という意味もあるようです。
まさしく、「協創」は、「六花の会」の経営者サンガにふさわしいキーワードであり、第1回「集い」でのキーワードである「創発」、そして、第2回「集い」のタイトルが「協創」であることは、第2回「集い」にふさわしいと考えます。

令和4年度「諸計画方針」ならびに第2回「集い」の位置づけ

令和4年度ならびに第2回「集い」を迎える私たち「六花の会」の姿勢は以下の通りです。
第2回「集い」は、「六花の会」として迎える1回目の集いであります。1回目の集いから、令和3年までのおよそ3年間は、「六花の会」の基盤づくりの期間であったと判断します。
「綱領」「行動規範」の制定、コロナ禍における「オンライン」での「仏教経営者塾」「会員総会」「各種会議」開催への転換、個人と各会議・イベントの関係性の明確化、個人への情報提供できる『経営者心得帖』や「Webサイト」、会員相互扶助を目的とした「Biotope One」サイト構築など、誰もが一人からでも「六花の会」の縁に触れられるコンテンツ製作などを担いました。
また、支教区教会長会議や支教区長への「六花の会」説明会実施、「青年プログラム開発」「学びのための教材復刻版・新規作成」も、基盤づくりの大きな要素であったと考えます。
基盤が整った今、私たちは「仏教経営者塾」の原点を忘れてはいけません。「現実に、経営者の悩みに向き合い、仏教精神に基づいて救われていく。世を立て直していく」ことが、「仏教経営者塾」のあるべき姿なのです。
「六花の会」を身体に例えれば、「仏教経営者塾」は「細胞」に当たります。もっと深く言えば、「遺伝子つまりDNA」です。私たちは、開祖さまと福永正三先生の願いが、遺伝子のごとく身についていることを自覚しなければなりません。
令和4年は、いよいよ「六花の会」の願い・目的を、一人ひとりが認識し、そして、実践していくことを、参加者一人ひとりが自覚する時だということを、さまざまな計画や第2回「集い」で全面的に打ち出していきたいと願います。

■今、何を自覚するか

いちばん大切なことは、「私は経営者である」という自覚です。
そして、「あの人も経営者である」という認識です。
第1回「集い」参加者のデータ分析では、「自営業」の方が25%を占めます。この自営業の方々は、「農業」や「小売店」などの「個人事業主」であることが考えられます。今後、「六花の会」では、そうした方に「私は、経営者である」との認識と自覚を持っていただき、経営者としての学びを深めていただくことに、力を傾注していきます。
もちろん、「仏教経営者塾」ならびに「六花の会」に参加している人、また、立正佼成会の布教の最前線に立つお役の方の自覚・認識も大切です。私たちの周りには、実は、経営者がたくさんいます。それに気がつかないだけなのです。何かしらの事業を行っていれば、立派な経営者なのです。
「企業の社長だけが経営者ではなく、事業を行っている私も、働いている私も、経営者である」、つまり、「随所に主となる」との考え方です。
「一人では事業は成り立ちません」。事業を行っていれば、必ず、人との接点があります。だからこそ、人間力が求められるのです。「六花の会」は、その「人間力を高める」ことを基本としたのです。
今後、さまざまな活動が計画されても、この基本が「六花の会」の原点であることを忘れてはならないと思います。
次に、「六花の会に参加する・参加している」という「自覚」です。
「六花の会」の「縁」に触れていれば、いつかは「六花の会」の願い・目的を自覚できるようになると考えます。この「自覚」に目覚めていただく「縁」の働きをしていくことを、参加者自らの「自覚」にしていくことが大切だと考えます。
「令和3年度 会員総会」では、「六花の会 参加者」の定義が決まりました。定義に当てはまらない方にも果たす役割はあります。「財政的支援をする(スポンサー)」「自分の持っている技能や体験を提供する(サポーター)」、また、「六花の会の広報やお誘いをする(インフルエンサー)」など、「何のために、六花の会に参加するのか、参加しているのか」の明確な自覚を持っていただく「縁」のあり方が大切です。
大事なのは、「六花の会」に参加している「使命感」を持つということです。多くの方に、「理解・納得・参画」していただける「六花の会」を目指します。

■いつまでも大事にしたい姿勢

「六花の会」を身体に例えるならば、「仏教経営者塾」は細胞といえます。
つまり、「仏教経営者塾」という細胞が無くては、「六花の会」という身体は成り立たないということです。細胞が活性化することによって、身体の健康が維持できるのです。
従来の教区・支教区・教会単位での「仏教経営者塾」はもとより、今後は、業種別やテーマ別も含めて、多様な「仏教経営者塾」が創造されるかもしれません。
また、少人数での「仏教経営者塾」も、視野に入れることが大切です。全国規模での「オン塾」も実施され、「仏教経営者塾」が無い地域からの参加も可能となりました。
しかし、たった一人から「仏教経営者塾」の種が、その地に蒔かれ、花を開き、実をつけ、そして、多くの経営者サンガが育ち、「仏教経営者塾」を発足させていくことが大切です。その「自覚」を、もう一度、再確認する年にしたいと考えます。

 以上