2020
04.16

教えの実践で労働組合とも良好な関係を保つ  有限会社光企業 代表取締役 堀越 敏夫さん(茨城「六花の会」代表世話人、取手教会「六花の会」世話人)

出会い

 喜寿を過ぎたとは思えないほど若々しい。「喫茶店での立ち仕事が健康にしてくれています」と言うが、進取の気性と縁に感謝を忘れない生き方が、若さの秘訣に思えてくる。
 堀越敏夫さんは、27歳のときに、父親と「有限会社 光商社」を創業し、旧建設省の委託を受け、東京都の下水清掃を担った。同省は検査が厳しく、骨が折れたが、必死に期待に応えた。
 5年後、地元の市町村の下水清掃事業に参入。最初は、とても小さい仕事だったが、感謝を忘れず、心を込めて、下水溝の掃除を行うと、当時の藤代町の町長が「今度の業者は舐めるようにきれいにしてくれる」と称賛してくれた。旧建設省基準の仕事ぶりが高く評価されたのだ。
 「清掃事業は大きなビジネスになる」と確信した堀越さんは、新たな下水清掃の機械を購入。丁寧な仕事ぶりが噂になり、取手市からも委託を受け、事業を拡大。その後は「女性が活躍する時代が来る」と予測し、ビルのメンテナンス事業に着手。60人を超える従業員を雇用し、売り上げも5億円を超えるなど、業績はうなぎ上りだった。

 そんな矢先、試練に見舞われる。10人の従業員が労働組合を作ったのだ。「要求を呑まないなら、市役所に街宣車を回すぞ!」と恫喝は続いた。
 「当初は困惑しましたが、相手を変えるのは難しいものです。従業員が幸せになることを願い、組合の要求を通して会社の運営を見直し、ひとつひとつ取り組んでいきました。それが評価され、労使関係がうまくいっている事例として組合の広報誌に掲載されるなど、いまでも組合とは良好な関係を保ててます。立正佼成会の教えのお陰さまです」と語る堀越さん。
 祖父が“夢のお告げ”で立正佼成会を知り、祖父の薦めで母が入会。教会が発足する前だったので取手から本部に通い、修行した。土浦教会、取手教会が発足すると、家族で信仰に励んだ。父も「仕事にしろ、病気にしろ、信仰の功徳をいただくには、お布施が特効薬だ」と言い切るほど、ご法に精進した。堀越さんも青年時代から活動に出始め、教会壮年部長、支部長、教会渉外部長を歴任した。
 平成3年には、一般廃棄物処理業を生業とする「有限会社 光企業」を自ら興した。社是は佼成会で学んだ五つだ。
一.真面目
一.習学
一.感謝
一.奉仕
一.継続
 社員は、この社是を遵守し、町の皆さんに喜ばれる仕事に精を出す。社会貢献にも積極的な堀越さんは、地元神社の清掃奉仕も社員と取り組む。また、毎年8月には、取手市をはじめ、関連団体、協賛企業、20を超える伝統仏教寺院と共に「とりで利根川灯ろう流し」実行委員会を主催し、その委員長を務める。取手教会の発足とともに始まった同事業は、45年間の実績で、市民にも受け入れられており、取手市の風物詩になっている。
 平成30年には取手市で喫茶店を開業。「明るく、優しく、温かく」の教えを心がけ、お客さんを迎える。「お客様と楽しくお話をすることが、いまの生きがいです!」。エプロンに着替えると、マスターの笑顔になった。


ご連絡先

有限会社光企業 https://hikari.e-toride.jp/
一般廃棄物収集運搬(取手市内・龍ヶ崎市内)、産業廃棄物収集運搬(茨城県内)、家電リサイクル収集運搬、下水清掃・下水道管渠調査業務、室内片付け作業、遺品回収・処分

※堀越さんとのビジネスをご希望される方は、直接、代表電話(0297-73-1285)、または電子メール(hikari@e-toride.jp)にご連絡ください。その際、立正佼成会「六花の会」の○○です、とお伝えください。