2020
03.02

庭野開祖の『六つの誓い』を実践  東部環境事業有限会社 代表取締役 髙山 佳士さん(広島教会)

出会い

 父が56年前に起業した「日の丸環衛工業有限会社」の専務取締役と「東部環境事業有限会社」「安芸公営企業株式会社」の代表取締役を務める。地域の環境衛生に貢献する「東部環境事業(有)」は45年、緑地管理の「安芸公営企業(株)」は27年を迎えた。
 満州から広島に引き揚げた父は苦労に苦労を重ね、夫婦で個人経営を始めた。その後、大手自動車会社の下請業務を請け負う。365日24時間体制でトラブル対応を担い、会社は発展した。父の教えは「ハイ!と受けた仕事は必ずやれ。できませんとは言うな。智恵と工夫で乗り切れ」。
 その父は庭野日敬開祖に心底惚れ込んでいた。髙山佳士さんが3歳のとき、母が立正佼成会に入会。妻が布教で家を空けることに腹を立てた父は、幹部に文句を言いに行った。「私たちの会長先生(当時)を、一度、ご自分の眼で確かめてみてごらんなさい」と言われ、本部に行った。
 「このとき、ご本部でいただいた開祖さまのご指導に、父は惚れ込んだようです。以来、母に会社の裏方を任せ、自分は毎日修行に打ち込みました。父の本気度はものすごく、西条地区の主任を拝命し、法座所も作ったほどです」
 父は庭野開祖の『六つの誓い』を事業に活かし、機械停止のアクシデントをはじめとする難題に、従業員と智恵を出し合い、創意工夫で対応した。
「開祖さまを信じていれば大丈夫だ!が口癖の父は、開祖さまが広島にご布教に来られるたびに、先導車のお役をいただき、新車を購入しました。親会社の一番いい車です。5~6回は購入したと思います」
 父のエピソードを笑って話す髙山さんだが、父の亡き後、会社を経営してきた兄が急逝し、会社を承継。教会男子部長等を歴任し、現在は渉外部長を務める。信仰をどう経営に活かしているか、たずねると、すぐに答えが返ってきた。
 「お客様を大事にすること。そして、注文や依頼は、ハイ!と受けて、真剣にやり遂げることです」


東部環境事業工業有限会社
・地域の環境衛生事業
安芸公営企業株式会社
・緑地管理事業等